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2010 03,03 17:16 |
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今日は久しぶりに天気も良く、暖かな一日でした。
休診日だった私は、栃木市まで出かけていったのだが、そこで素晴らしい愛犬家と出会った。 車を運転していると、4車線道路の真ん中で、なにやら落し物を拾っているような素振りの人がいた。 落し物を拾い上げ、車道を歩道側へと移動しはじめるが、私の車に気づく気配はない。 思わず、ブレーキをかけながら、クラクションで注意を促してしまった・・・ すれ違いざまに、その人の手元に眼をやると、「落し物」は「犬」だった。 彼女は「轢かれた犬」を保護していたのであった。 僕は何も出来ないのはわかっていながらも、その人の所へ戻り、話を聞いた。 「飼われていたわんちゃんですか?」 「いいえ、野良犬だと思います。でも、かわいそうで見ていられなくて・・・」 彼女のジャンパーに包まれた犬は首輪もついておらず、轢かれた衝撃で全身から出血、内臓が出てしまっている状態であった・・・ そして、彼女のジャンパーはわんちゃんの血で赤く染まってしまっていました。 「この子をどうしますか?」 「いつもこういう子は家の庭に埋めてあげているので、可愛そうだからこの子も埋めてあげようかと・・・」 「出勤途中なので、仕事が終わったら迎えにきてみます」 私は彼女の動物に対する尽くし方に胸が詰まった・・・ そのままの状態で別れることを惜しみながらも、彼女はその子を撫でてあげた後、仕事へ向かったようでした。 「動物が好きです」と言う事はたやすいことですが、自己犠牲を考えずに行動に移すことはなかなか出来ないことです。 「獣医師である私でもそこまで出来たであろうか?」 短い時間であったが、いろいろなことを考えさせられながら、彼女とわんちゃんのもとを離れた。 考えるあまり、私としたことが、亡くなった子に手を合わせてくることを忘れてしまった・・・ この場を借りて、亡くなったわんちゃんのご冥福をお祈りしたいと思います。 合掌 PR |
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コメント |
心が痛みますね。
私も獣医師になって10年経ちますが、未だに動物の死には慣れません。 その方は本当の愛犬家ですね。 院長先生の優しい心も、わんちゃんには伝わったと思います。 私も、心よりご冥福をお祈りいたします。 |
獣医師だからといって、死に慣れる必要はないと思います。
逆に、慣れてしまうことで治療を諦めてしまうと思います。 大人になると気丈に振舞うことが立派と思いがちですが、感情をなくした人間ほど怖いものはないと私は思います。 「死に慣れることができない」限り、飼主に近い獣医でいられると思っていますので、お互いに頑張りましょうね。 【2010/03/0601:07】||院長#526fa4fdbe[ 編集する? ]
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