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2013 10,04 20:31 |
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こんにちは。今回は真面目な話をさせていただこうと思います。院長いいづかです。
皆さんもご存じの通り、ワンちゃんには狂犬病予防注射を「飼い始めたら30日以内もしくは生後90日齢までに登録および注射をすること」が義務づけられており、「毎年の追加接種も飼い主の義務」となっております。 これは狂犬病予防法という法律です。実は罰金刑もあります。 そして、今回、何故今頃になって狂犬病の話をするかと言いますと・・・ ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、日本の隣国である台湾で今年狂犬病が発生したからです。 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=oC_JZF8nx7Q 台湾は今年7月まで日本と同じ「狂犬病清浄地域」とされていました。 なので、7月までは動物の輸出入も厳しいレベルではなく、今年も今までに800頭の身近な動物が日本に入ってきているという事実があります。 結論から言うと、それらの疑わしい動物が潜伏期間で無症状で過ごしているとしたら、今現在、日本国内で発生と感染の機会があるということになります。 そして、それらの動物が発症し、発症動物が身近な犬や猫に咬傷やウイルスが含まれる唾液で粘膜を汚染するような行動をとったとしたら、日本も台湾と同じ緊急事態になるかもしれないということです。 日本でそのような事態が発令された場合、恐らくパニックに陥る人も出てくると思われます。 そして、そのときになって初めてワクチン接種を求めてくる人も出てくると思います。 しかし、注射したいときにワクチンが不足する事態になる可能性があると思われます。 なぜなら、人のインフルエンザワクチンの時がしかり、ワクチンというのは存在している頭数分しか作られません。なので、登録されている頭数がそれに当たると考えられるからです。 現実はどうでしょうか? 残念な事に、間違った情報を鵜呑みにしたり、誤った愛護観や自己中心的な考えの基に接種されていないワンちゃんが多数いるとの報告があるのが現実です。 そういった方々は発生してから動いては遅いのです。 接種されていた方は今まで同様、どうしようかと考えていた方は今こそ射っていただきたい重要なワクチンであるということが伝わったでしょうか? 最後に知っておいて欲しい情報として・・・ 1.狂犬病の発生のない国がどれだけあるかご存じでしょうか? 日本の他に、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ諸島、グアム。以上です。 2.感染動物は犬や猫、人間だけでしょうか? いいえ。地球上のあらゆる哺乳動物に感染が可能です。 北米では(吸血)コウモリが1番の問題(咬まれたことに気がつきにくい)とされています。 狂犬病という名前の通り、人の狂犬病の原因の95%が犬の咬傷によるものです。 3.年間に狂犬病で命を落としている人は世界にどれだけいるでしょうか? 年間7万人以上が狂犬病で亡くなっています。(10分に1人が亡くなっているのです) そして犠牲者の半数は15歳未満の子供と言われています・・・ 発症した場合、発病1日~10日で死亡率は100%です。 先日、50年前ですが狂犬病で亡くなった日本人の子供の記録フィルムを見る機会がありました。 激しい神経症状が現れ、衰弱していき・・・涙なくしては見られないような内容でした。 少子高齢化社会と言われている日本社会において、子供が犠牲になる可能性が高い狂犬病を絶対に蔓延させないように、これからも水際で防いでいきましょう。 改めて、狂犬病ワクチン接種のご理解とご協力をお願いいたします。 飯塚動物病院からのお知らせ 11月23日(土)は、都合により終日休診とさせていただきます。 ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞ宜しくお願いいたします。 PR |
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