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2010 04,28 00:12 |
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人間も動物も、お医者さんにかかると聴診器を当てられることがあるのは皆さんご存知の通りです。 さて、この聴診器で私たちはいつも何を聞こうとしているのだろうと疑問に思っている方も多いかと思います。 その疑問に今回は、上手く表現できるかわかりませんがお答えしてみたいと思います。 聴診器を当てる場所は、胸とお腹、場合によっては首や頭にもおよびます。 胸の聴診は、心臓のリズム(不整脈)から心拍数、心雑音、房室弁や動脈弁の位置と心臓周辺をポイントを絞りつつ当てて聞いていきます。 そして、心臓の周りの肺の聴診では、呼吸音(呼気、吸気時の空気の流れる音)とそれに伴う雑音や捻発音、逆に聴取されるべき場所で呼吸音が聞こえない(無気肺や胸腔内の液体貯留)状況かどうか、などを聞いています。 また、首周辺に当てることで、気管における空気の流れる音や漏れる音を聴取することもあります。 腹部の聴診は、腸の動くリズム(蠕動運動)やガスの動きによる腹鳴りを聴取することができます。 上腹部と下腹部に大きく分けて聴診し、下痢や吐き気のある病態の場合には、腸の蠕動運動の異常(亢進や低下)に伴うものなのかどうかを判断していきます。 時には、妊娠動物の胎児の心拍を聴診するケースもあります。 患者さんのご家族から主訴を聴き、それをもとに聴診し、そしてまた質問をする・・・ そうすることで診断に至る場合もあります。 また、それ以上の情報や確証を得るために追加検査をする必要があるかどうかを判断するきっかけにもなりうる、とても頼りになる武器です。 たかが聴診器、されど聴診器です。偉大な診断機器ですね。 高価な医療機器・診断機器が出回るこのご時世ですが、それでも無くならない古典的な医療機器が聴診器です。 この小さな武器を最大限に発揮できるよう、これからも日々精進していきたいと思います。 あ、ちなみに頭(おでこ)に聴診器をあてることはほとんど皆無です。(私は当てたことがありません) あるとしたら、大動脈弁狭窄症という大変珍しい先天性心疾患の場合だけなので、この話は軽く聞き流して下さい。 PR |
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コメント |
一度、試しに聴診器を使わせてもらったことがあるのですが、ほんまにめっちゃ良く聞こえますよね!
凄いなぁって感動しました。 そして、そこから聞こえる音の意味がわかるお医者さんはもっと凄いですよねぇ。 【2010/04/2911:29】||hige#549969b0e4[ 編集する? ]
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コメントありがとうございます。
そうなんです。良く聞こえるのです。 なのに、その意味が解らなければ宝の持ち腐れですよね。 聞き分ける耳を養うことが肝心ですね。 これの唯一の欠点は、聴診中に話しかけられても全く外部の音が聞こえないことです。 【2010/05/0100:14】||院長#526fa4fdbe[ 編集する? ]
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